【株式投資】勝ち組と負け組の違い


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勝ち組と負け組の違い

日経スタイルのマネー研究所』に、勝ち組投資家と負け組投資家の違いをマトリックスを組んで説明していました。かなり興味深かったので、ちょっとデータを拝借して、解説と纏めをしてみたいと思います。結構なボリュームですが、お付き合いください。

マトリックスデータ

勝ち組投資家と負け組投資家のマトリックスデータは下記のような感じになっています。

一番最初の項目、保有資産が勝ち組投資家は1000万円以上が73%負け組投資家は500万円未満が52%となっています。この資金額の差が、別項目であげられている『運用スタイル』『売買』『保有資産』に非常に大きな影響を与えています。

かなりザックリ説明すると勝ち組投資家は長期投資負け組投資家は短期投資って感じです。当たり前ですよね。お金がないから早く回収したいって気持ちが働いているため、運用スタイル等が大幅に違います。

勝ち組投資家 負け組投資家
資産は? 金融資産は1000万円以上が73%。1億円以上は11%。

外貨資産は外貨預金や先進国株投信が中心。国内REITで利回り狙い。

金融資産は500万円未満が52%

FXが外貨預金と並ぶ程多い。バランス型投信も多い。

運用スタイルは? 株主優待&配当狙いのコツコツ投資とバリュー投資が中心、新興中小型やイベントドリブンも人気。

1年以上保有の長期投資の比率高い。

保有銘柄数は多く10銘柄超が過半、30銘柄超が25%。

大型優良株狙いの王道投資が最多。チャート分析、テーマ分析、イナゴ投資が平均よりも多い。

デイトレを含む短期売買の比率が高い。

保有銘柄は少なく、5銘柄異化が57%。

売買は? ポートフォリオの配分比率を決める人30%。定期的にリバランスを実施。

損切は当初シナリオが崩れたら。

信用取引をやっている人は20%と少ない。

積立している人が36%と多く、積立金額は月収の5%未満が34%。

下落許容率は10~30%が多い。

ポートフォリオの配分比率を決めている人は16%。

損切は買値から一定価格下がったら。

信用取引をやっている人が27%と多い。

積立している人は25%と少なく、積立金額は月収の5%未満が49%。

下落許容率は5%未満の比率が多く、下落するとすぐに損切。

保有資産ランキング 先進国株投信…22.3% 外貨預金…10.9%
外貨預金…17.0% FX…10.7%
国内REIT…16.8% バランス型投信…9.5%
新興国株投信…15.7% 国内債券…8.2%
国内債券…14.4% 先進国株投信…8.0%

勝ち組の運用スタイル解説

勝ち組投資家は『配当狙い』『バリュー投資』『新興中小型』『1年以上保有の長期投資』『保有銘柄数は10銘柄超が過半、30銘柄超が25%』とあります。どの項目を見ても、お金に余裕があるから出来る投資運用スタイルです。

配当狙い

その名の通りで長期投資狙いです。日産や総合商社の年間配当は5%近くありますので、20年保有すれば、回収できる可能性があります。もっと言えば、ダウやS&P500に選ばれるような高配当企業に投資すれば、より安全かと思われます。

勿論、その間に買値が割れたり、配当下げの可能性もありますが、ジャンピングキャッチ、天井買いをしていなければ、長期間持つほど有利です。

バリュー投資

長期投資が前提です。まだ誰にも注目されていない優良企業を探し当て、皆が注目してくれる日がくれるまで待つというものです。

優良企業を探し当てるだけなら、会社四季報から割り出せます。現在では、証券会社が提供しているスクリーニングツールを使えば、かなり簡単に仕分けは出来ます。但し、そこから企業分析をするには、一定以上の財務会計、専門知識が必要となってくるので、ある種ハードルが設定されている投資です。

また購入して直ぐ株価が上昇するようなものでもありません。優良な事業内容や財務内容が機関投資家に大いに知られるようになって、初めて投資結果が得られます。これにどのくらいの時間を要するのか?また、本当に優良企業だったのか?そーいったものはいつ芽が出るのかは分かりません。長期の時間を要するなんてザラです。

新興中小型

これは長期投資も短期投資もあり得ます。長期投資という意味では『バリュー投資』と同意です。短期投資の場合は、スポット銘柄として、ある企業に急激に資金が集まり仕手株化することがあります。ここを弄って莫大な利益をあげている人もいますが、恐らく、ここでの意味は前者の長期投資だと思われます。

保有銘柄数は10銘柄超が過半、30銘柄超が25%

これはまんまですね。資金が豊富にあるから、沢山の銘柄に分散投資出来るってことです。高配当銘柄に複数投資、株だけでなく、債券、コモディティ、不動産、REITと広く投資をすれば、価格の弾力性も高まります。

勝ち組の売買と保有資産ランキング

勝ち組投資家は、ここを見ても、やはり長期投資が前提とした売買と保有資産形成になっています。

信用取引

信用取引をやっている人が少ないとありますが、これは長期の現物買いが基本スタイルっていうことの証左なのだと思います。

しかし一方で勝ち組の人が、信用売り(空売り)をしていないってことはないと私は考えています。現物買いを行いつつ、一時的に空売りをしてヘッジするなんてことは当然に行っている人もいます。プロ投資家(ファンドやIB)は、この手のことは戦略として行っています。

下落許容率

下落許容率は10-30%と高めなのは、資金量が豊富だからですね。簡単には損切しないってことです。資金に余裕があり、高配当銘柄ならば、ナンピンまで入れるって感じの戦略だと思います。

先進国投資

特徴的なのは、先進国投資が1位という点でしょうか?私の以前の記事(投資戦略・方法、解説アメリカ株投資を購入するには?)でも書きましたが、日本株は基本的に長期投資をするようなものではありません。

これは日本株が悪いというのではなく、日本の株・投資環境、企業、社会が長期投資を促すような環境にない、整備されていないと私は思っています。資金量&経験&知識が豊富な人もそれに気付いていたり、証券会社の人が教えてくれたりしているのだと思われます。長期投資が報われる先進国(アメリカやイギリス)に資金が向かうのだと思います。

外貨預金、国内REIT、国内債券

外貨預金、国内REIT、国内債券は大体長期投資商品です。外貨預金は金利狙い、国内REITは高配当狙い、国内債券は安全資産形成のために一部ポートフォリオに入れていると思われます。要するに、今日買って、明日売る的な短期売買を想定したような商品ではないです。

負け組の運用スタイル解説

基本はお金の少なさ、資金量の乏しさから下記の運用スタイルになってしまうって感じでしょう。とは言っても、お金が無いから増やしたいんですもんね。1000万円以上のお金を作ってからなんて、待っていられないのです。

大型優良株狙いの王道投資

この投資をしたから負け組って訳ではないです。大型優良株は流動性リスクも少なく、倒産リスクも低いです。有名ヘッジファンドだって、大型株に資金入れています。負け組に大型株に投資の人が多いのは、単に投資の初心者ってことでしょう。

初心者が負けるのは仕方ないことですし、別に恥ずかしいなんてものでもありません。皆、最初は負け組。ただ過去の自分を振り返ることもなく、何となくで投資をし続けているなら、一生負け組。

チャート分析、テーマ分析、イナゴ投資が平均よりも多い

この辺りは、初心者から脱した人が手を出すことだと想像します。何となくチャートを読めるようになったり、色々なところにアンテナを張って、情報を仕入れているので、テーマ分析にも手を出したくなるってことでしょう。イナゴ投資っていうのは、SNSや有力投資家が優良銘柄と選定した銘柄に投資をすることです。

『知識を蓄える』『情報収集をする』と能動的なアクションをしているので、ここから更に何かが起きると勝てるようになるのだと思います。『何が必要なのか?』は私は正確に答えることは出来ません。しかし、ある程度の資金を集め、知識や情報がより深まったなら、大きく狙い過ぎないこと。つまり、ハイレバを止めれば良いのだと思います。

これだけで勝ち額は減るかも知りませんが、負け額も減るはずです。負けを減らしつつ、じっと耐えに耐え、少しずつでも投資資金を増やして、どっかで一撃です!一撃って「ハイレバしろ!」じゃないですよ。自分が投資していたものに陽の目が当たるってことです。

デイトレを含む短期売買の比率が高い

これも多少の知識を手に入れたこと&何よりお金が無いから早く回収したいって気持ちからのデイトレ&短期投資でしょう。短期投資だと多くの場合、十分な値幅が取れません。十分な利益を確保するためには、多くの資金を投入する必要があります。

しかし、負け組の人はその資金がないので、ハイレバ&フルレバのレバレッジ取引になり、負けてしまうと思われます。

保有銘柄は少なく、5銘柄異化が57%

これはお金がないから、沢山の銘柄を購入できないってだけでしょう。任天堂(7974)の株なんて、1株購入するのに300万円近い株式が必要ですからね。

負け組の売買と保有資産ランキング

負け組投資家は、ここを見ても、やはり長期投資が前提とした売買と保有資産形成になっています。

損切

「損切は買値から一定価格下がったら」、これ自体が間違った手法であるとは全く思いません。ファンドでも買値から20%下がったら、損切覚悟で処理するなんてことは普通に行われています。負け組の人のソレはただ単に資金難からってことで、理由が違うってだけだと思われます。

下落許容率

「下落許容率は5%未満の比率が多く、下落するとすぐに損切」、これは上と全く同じ理由でしょう。投資資金の少なさだったり、信用取引にレバレッジ作用で含み損が瞬間的に膨れ上がることが理由だと思われます。

FX

FXは皆さんの想像通り、フルレバ&ハイレバでの短期のトレード、デイトレードやスキャルピングを繰り返し、損切、ロスカットを起こして資金を失っているのだと思います。お金が少ないから早く回収したい想いとフルレバ&ハイレバで勝負しているので、僅かな値動きで大きな損を抱えることの恐怖からの不必要な損切やロスカットが発生します。

FXを行うこと自体は問題ないですが、早急にフルレバ&ハイレバでの取引を止めないと大変な事故に遭うと思います。気を付けてください。

バランス型投信

負け組投資家の保有資産で、バランス型投信が多いというのは、投資の初心者が証券会社に言われるがままに投資をした結果、含み損を抱えているパターンではないかと思います。

バランス型投信に投資することは、分散投資の意味合いがあるので、ある意味私は間違っていないと思っています。ただ1つ大きく間違っているのが、投資信託に投資をするってことです。

いつか記事にしようと思っていますが、投資信託に投資をするのはアホです。ノーロードの商品もありますが、投資信託の多くが最初の手数料で3-5%持っていかれたり、初心者を食い物にしているような商品が多いです。どうしても投資信託に投資がしたいなら、ノーロード商品かETFが良いかと思います。

もっと言えば、クローズドファンド商品が良いです。しかし、これはどっかで話しましたが、普通の人のところには話が回ってきません。その理由は1口あたりの申込金額が、最低1億円とかそんな金額だからです。