【FX為替】『鈴と一緒に運用しよう』2

2019年3月3日


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設定公開

『鈴と一緒に儲けよう』企画の

『トラリピ』設定が公開されていました。30万円という少額での投資なので、投資先は2つのようです。内容は下記の通り。普通に基軸通貨のアメリカドル or ユーロかと思っていたのですが、オーストラリアドル(豪ドル、通称:羊)とニュージーランドドル(NZ、通称:キウイ)とは、ちょっとビックリしました。

羊:豪ドル/円(20万円) キウイ:NZ/ドル(10万円)
新規・売り注文 新規・買い注文 新規・売り注文 新規・買い注文
注文方法 らくらくトラリピ らくらくトラリピ らくらくトラリピ らくらくトラリピ
通貨ペア AUD/JPY AUD/JPY NZD/USD NZD/USD
注文金額 0.1万(通貨) 0.1万(通貨) 0.1万(通貨) 0.1万(通貨)
レンジ 新規・売り
85.40~95.00
新規・買い
75.40~85.00
新規・売り
0.7040~0.7600
新規・買い
0.6440~0.7000
トラップ本数 25本 25本 15本 15本
利益金額 600円 800円 4ドル 4ドル
決済トレール 設定する 設定する 設定する 設定する
スプレッド 5pips(0.05円、5銭) 4pips(0.04円、4銭)
スワップ(0.1万通貨) -5円 1円 -0.011ドル -0.019ドル

軽く解説

羊で説明すると、トラップ本数が25本ってことなので、10円の幅の間に0.4円毎にポジションラインがあるって感じですかね。全部刺さったとしても2.5万通貨ですが、実際は途中で決済されていくポジションがあるので、フルで持つ可能性は少ないと予想しています。

現在の羊レートで上記のルールに従うと、殆どの場合は、ロングポジションで利ザヤを稼ぐって感じで、ショートポジションになることは少なそうです。買いの場合の利益設定が800円なので『85.40円でエントリーしたら、スプレッドを考慮して、86.25円で決済』って感じですが、決済トレールを設定しているので、相場局面が合致すれば、より大きな利益を見込めます。

尚、トラリピのロスカ発動は、証拠金維持率が100%とのことです。これは結構重要な点です。100%割ったら即決済されていくようなので、リスクヘッジにはなりますが、無駄な損失が出る可能性もあります。

先に結論、儲かるのか???

で、儲かるか・否かですが、羊チャート、直近数か月の値動きを見ると、確かに設定しているレンジ内での売買、特に買い取引は成功しそうな気がします。84円に差し迫ったのも一時的で、殆どが79円~83円内に収まっているので、このレンジから大きく外れることは無いって読みなのでしょう。

『トラリピ』の場合、レンジ相場で比較的短いスパンで行き来することが前提です。買いレンジ内での下降局面での売りで儲けることは出来ません。下降局面では、トラップに従って買い付けしていくので、再度の上昇局面が来ないとロスカットしていくことになります。また売りレンジ設定もしてなければ、その状況では取引が発生しなくなります。

投資金額も特別大きな額ではないので、『鈴さん』の仰る通り、損しても、儲かっても共に数千円程度でしょう。個人的には、現在の相場観が続くのであれば、数千円の儲けが出ると思います。恐らく『鈴さん』は今回企画は不特定多数の人のお金が関わってくるので、安全に安全を見てのこの価格設定なのだと思います。

スプレッド&スワップ

マネースクエア社の「スプレッド」「スワップ」の印象は激渋ですね。

スプレッドに関して

他者と比べると10倍は言い過ぎかもしれないですが、それに近いくらいのものもあります。初めて取引する人のために、軽く説明しますと、下表の「売り」「買い」の価格差の部分がスプレッドと言います。下表では簡単のために「買い」を全部100.000円にしています。

今回設定されている豪ドルを例にすると、100円で買って利益を出すためには、スプレッド0.05円(5pips)を考慮する必要があるため、「売り」が100.000円よりも高くなったときに売らないと利益が出ません。通常プレッドの幅が広い程、投資家にとっては不利になります(利益が獲り辛くなります)。

スプレッド

通貨ペア スプレッド 売り 買い
米ドル/円(USD/JPY) 3.0pips 99.970 100.000
ユーロ/円(EUR/JPY) 4.0pips 99.960 100.00
ユーロ/米ドル(EUR/USD) 5.0pips 99.950 100.000
豪ドル/円(AUD/JPY) 5.0pips 99.950 100.000
豪ドル/米ドル(AUD/USD) 5.0pips 99.950 100.000
NZドル/円(NZD/JPY) 7.0pips 99.930 100.000
NZドル/米ドル(NZD/USD) 4.0pips 99.960 100.000
カナダドル/円(CAD/JPY) 6.0pips 99.940 100.000
英ポンド/円(GBP/JPY) 7.0pips 99.930 100.000
トルコリラ/円(TRY/JPY) 8.0pips 99.920 100.000
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) 3.0pips 99.970 100.000

スワップに関して

かなりの渋いです。下表は1万通貨あたりのもので纏めてありますが、他社では、これよりも数倍程度の設定の会社もあります。短期投資では、そこまでスワップは重要だとは思いませんが、今回企画とは別にスワップ収益を期待するのであれば、別の会社を考えてみても良いかもしれません。

玄人、経験者に既知のことだとは思いますが、投資家によっては通貨によって、取引FX会社を変えている人も多々います。その理由がスプレッドの幅だったり、スワップの金利だったりします。短期の取引ならスワップよりもスプレッド幅重視、中長期ならスプレッド幅よりもスワップ重視等、投資家個々人の戦略によって様々です。以前書いた『DD方式』『NDD方式』も同様です。

スワップ(1日・1万通貨あたり)

通貨ペア 売・スワップ 買・スワップ
 米ドル/円(USD/JPY) -72 円 12 円
 ユーロ/円(EUR/JPY) 1 円 -35 円
ユーロ/米ドル(EUR/USD) 0.4 ドル -0.7 ドル
 豪ドル/円(AUD/JPY) -50 円 10 円
豪ドル/米ドル(AUD/USD) -0.11 ドル -0.19 ドル
NZドル/円(NZD/JPY) -50 円 10 円
NZドル/米ドル(NZD/USD) -0.11 ドル -0.19 ドル
カナダドル/円(CAD/JPY) -68 円 34 円
英ポンド/円(GBP/JPY) -45 円 15 円
トルコリラ/円(TRY/JPY) -106 円 46 円
南アフリカランド/円(ZAR/JPY) -20 円 5 円

羊とキウイのボラ

短期売買を繰り返すってことで、比較的ボラティリティの高い通貨じゃないと成立しないことから、羊を選択したのかと思います。資源通貨の1つと考えられているので、中国経済への依存度合が高く、現在の『米中貿易戦争』の真っただ中では、短いスパンでも1,2円の急激な値動きが予想されます。今年の10-12月で5円程度ブレており、同期間での米ドルが2円ちょっとのブレなので、ボラティリティの高さが分かるかと思います。

キウイには関しては触ったことないので、分かりません!!!豪ドル円と互いにヘッジの関係があるのかも分かりませんが、地理的条件から考えても、オーストラリア経済の影響を受けるというのは、必然かと思います。

自動で売買してくれて、知らぬ間にチャリン♪チャリン♪チャリン♪なるのは面白いですが、自分で直に売買した方が個人的にはチャンスが多いような気がするので、設定公開されたけど、やはりまだスルー。

鈴と一緒に儲けられたのか?