【FX為替】高金利通貨投資(メキシコペソ)
高金利通貨投資(メキシコペソ)
カニセミナーでは、主催者であるサンワード貿易のアナリストによる講演もありました。その内容は高金利通貨への投資、今回のケースでは、メキシコ通貨のペソへの投資を話していました。
偶然なのですが、私もメキシコペソをチラって考えており、講演の2,3日前に調べていました。ってなことで『丁度良い!東大&Wマスターで無敵の投資家である私の考えと何が違うのか、聞こうじゃないか!』って感じで講演聞いてきましたので、メキシコペソ投資(高金利通貨投資)に対する考えを書こうと思います。
結論
本来は『メキシコとは~』の説明から入るのでしょうが、全部すっ飛ばします。
結論から言うと、メキシコペソ投資は10段階で云えば、5~6くらいです。
過去20年間で現在底値圏
確かに、20年チャートを見てみても底値件であり、現在の価格はかなり下がっており、お買い得感万歳です。下記チャート図を見る限り、20年間での一番の底は2016年10月に5.000ペソを割ったポイントです。
政策金利
更に、メキシコの中央銀行の政策金利は8.25%(政策金利の重要性と説明記事はこちら)と信じられないくらい高い状態なので、スワップポイントもヤバイです。例えば、メキシコペソを10万通貨保有すると、保有しているだけで、1,270円/日のインカムゲインが発生するので、相当に美味しいです。
毎日のお昼代くらいになります。私なんて、基本1日1食なので、これだけで食費が賄えてしまいます。
1枚
約57,800円 |
10枚
約578,000円 |
50枚
約2,890,000円 |
100枚
約5,780,000円 |
|
1日 | 127円 | 1,270円 | 6,350円 | 12,700円 |
30日 | 3,810円 | 38,310円 | 190,500円 | 383,100円 |
90日 | 11,430円 | 114,300円 | 571,500円 | 1,143,000円 |
180日 | 22,860円 | 228,600円 | 1,143,000円 | 2,286,000円 |
270日 | 34,290円 | 342,900円 | 1,714,500円 | 3,429,000円 |
365日 | 46,355円 | 463,550円 | 2,317,750円 | 4,635,500円 |
- 上記はクリック365においての数値
- 上記は2019/2/28のデータで算出しております。
- スワップポイントは日々変動する可能性があります。
- 為替相場によって受取金額が変わる可能性があります。
- 上記数値に関しては目安数値ちとしてください。
表で1枚とは書いていますが、メキシコペソへの投資は10万通貨が最低ロットが多いですので、参考と思ってください。ちなみにサンワード貿易の資料は買値価格がトルコリラの数値を使っていると思われます。そのため買値価格が半分程度になっています。注意して下さい。作成者バカチン野郎です。
流動性リスク&ロスカット
こんなオイシイ状況ではありますが、懸念に思っているのが、流動性リスクです。
皆さん、利用しているFX会社でメキシコペソを取り扱っていたら、取引画面で価格を見てみてください。価格変動していますか?私は神FX会社であるSBIFXトレードを利用しているのですが、メキシコペソの画面を見る限り、全く動いていないなんてことはないのですが、余り値が動いておりません。
これはメキシコペソを動かしている人が、(リアルタイムでは)余りいない可能性を示しています。想像するに、というより予想通り、メキシコペソに投資をしている多くの人は、短期トレードではなく、スワップポイントを狙った長期投資家です。この仮説が正しいのであれば、多くの投資家はロングポジション持っているはずで、ショートポジションの人は、極端に少ないはずです。
この様な状況において、何かが行った場合、例えば、政策金利が引き下げられるとなると、投資家の資金が逃げる可能性があります。そうなった場合、メキシコペソの価格が下がります。証拠金の金額によってはロスカットされる可能性があるのですが、そもそもロスカットが掛かるのでしょうか?これが疑問です。
ロスカットされないと・・・
要するに、売りたいのに売れない状況、買い手が現れない状況になり、見る見るスプレッドが開いていくのではないかと考えています。その場合は、最悪を借金背負う羽目になります。皆さん、ご記憶に近い、フラッシュクラッシュのアノ状況です。ロスカットは入れていたけど、値が付かずに想定外の損失を受けたというやつです。
先日のフラッシュクラッシュの時では、証券会社によってスプレッド差が全然違いました(詳細はこちら)。神FX会社であるSBIFXトレードでは、フラッシュクラッシュ発生時もドル円に関しては、最狭スプレッドの0.27銭を維持していましたが、他の会社は全て、通常のスプレッドを維持することが出来ませんでした。
世界の基軸通貨ドルでこの状況なのですから、マイナー通貨であるペソではどうなるのか、全く分かりません。尚、フラッシュクラッシュの時はメキシコペソも例外なく下がっていたことだけは間違いないようです。
そもそも通常時のスプレッドも広いので、キャピタルゲインでここをカバーする考えは基本的には捨てる割り切っておいた方が良いです。あくまでインカムゲイン、スワップで積み上げて、スプレッド差を帳消しにするといった感じです。
トランプリスク
メキシコはアメリカの隣にある国です。貿易相手国として、アメリカは切っても切り離せない関係にあります。そのアメリカとの間で揉めているのが、移民と国境の壁です。トランプ大統領になってから、貿易ルールの見直し、国境の壁の設置で一悶着しております。
現在の高金利状態(8.25%)は、トランプ大統領と一悶着する度に、通貨安定策の一環として、金利を上げている傾向にあります。景気過熱対策やバブル対策ではなく、トランプ対策です。現在は正常な経済政策によって発生している金利ではないと私は考えています。そのため、このような政策が長期に渡り維持できるのか疑問に思っており、それが他の国家政策等にも影響を与えていないのか心配です。1993年にデノミが行われたことも気になります。
おまけ
下記表はSBIFXトレードを利用した場合のドル円スワップ表です。元手資金がドル円の方がコストはメキシコペソに比べて、約2倍くらい必要になります。メキシコペソは最低ロットが10万通貨なので、ドルで考えると5万通貨くらいの金額が必要になります。年間金利を見ると、やはり魅力的には見えますよね。
参考:ドル円表(SBIFXトレードの数値より、2019.3作成)
1枚
約110,000円 |
5枚
約550,000円 |
10枚
約1,100,000円 |
100枚
約11,000,000円 |
|
1日 | 85円 | 425円 | 850円 | 8,500円 |
30日 | 2,550円 | 12,750円 | 25,500円 | 255,000円 |
90日 | 7,650円 | 38,250円 | 76,500円 | 765,000円 |
180日 | 15,300円 | 76,500円 | 153,000円 | 1,530,000円 |
270日 | 22,950円 | 114,750円 | 229,500円 | 2,295,000円 |
365日 | 31,025円 | 155,125円 | 310,250円 | 3,102,500円 |