【株式投資】グリーンラッシュ(大麻投資)

2020年9月15日


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グリーンラッシュ

皆さんはグリーンラッシュという言葉をご存じだろうか?

簡単に云えば、大麻ビジネスのことである。

日本では、大麻ビジネスなんてやれば、警察のお世話になってしまいますが、海外では必ずしもそうではありません。

基本は医療用大麻という建付けではあるのですが、アメリカでは州によっては、大麻所持や使用が許可されています。

日本では中々受け入れられることはないと思いますが、オランダやカナダなんかも同じで、今後、大麻を解禁する国は増えていくと思われています。

将来的には、タバコやお酒なんかと同じポジションを築くのではないかと、私は思っています。

確固たるポジションを築くためには、企業としての稼げる力だけではなく、社会的意義等が広く認められる必要があります。

この様な状況になれば、日本国内における大麻使用・利用に関しても一律禁止状況が解除されるかもしれません。

そのためにも、一般投資家からの投資と云うのも非常に大切になってきます。

医療用大麻

日本においては、芸能人が大麻所持で捕まるなんてニュースが定期的に出るため

大麻というと麻薬の一種という受け止められ方が、殆どではないかと思います。

実際、幻覚作用等を引き起こすテトラヒドロカンナビノール(通称THC)が大麻には含まれています。

マリファナ

THCが5%以上含むものは、ハイにさせる効能があると言われ、それをマリファナと呼びます。

ヘンプ

THCが0.3%未満の大麻はヘンプと言われ、ハイにさせる程の効能はないため、マリファナとは区別されます。

一方で、痛みの緩和効果が得られるため、病気の治療目的にも使われています。

大麻に含まれるカンナビジオール(通称CBD)は、濃度が高い程鎮静効果を持ちかつ、抗うつ効果があると言われています。

その効能から不安障害に効くと云われ、小児てんかん発作の治療にも用いられています。

アメリカで認められている大麻薬

医療大麻として、アメリカ食品医薬品局(通称FDA)が認めた治療薬は4種類です(2019年5月時)

エピディオレックス:ドラベ症候群等の発作の治療薬

シンドロス:吐き気&嘔吐の抑制、食欲増進

マリノール:吐き気&嘔吐の抑制、食欲増進

ナビロン:吐き気&嘔吐の抑制、慢性的な痛みの緩和

大麻治療薬の研究は多岐に渡って行われており、1万本以上の論文が発表されていると言われいます。

上記以外の効能等の多々報告もなされていますが、安全性等の面からまだまだ研究が必要な状況のようです。

嗜好品としての大麻

アメリカではいくつかの州で嗜好品としての大麻も解禁されています。

商品としては、タバコ的なもの以外に大麻オイルやドリンク、クリーム、チョコレートなんかが存在します。

日本では、音楽家大麻を吸ってハイになった状態だと、聞こえない音が聞こえて良い作曲なんて聞いたりもします。

しかし実際には、大麻を摂取するとあらゆる知的作業がうまく行かなくなるようです。

嗜好大麻を解禁した州では、自動車事故の発生率が5~6%上昇しているという報告もされています。

人間の脳が完全に発達し終わるのは25歳前後と言われているのですが、

それ以前に大麻を摂取することで、注意力、IQ低下等のリスクがあり、恒久的に人生にダメージを与える可能性が示唆されています。

マーケット規模

グリーンラッシュの流れに乗り、既に医療用大麻などを扱う会社がアメリカ、カナダで30社近く上場しています。

アメリカでの、嗜好大麻のマーケット規模は3~6兆円と言われています。

タバコとの比較

タバコのグローバルマーケットの規模は90兆円、日本国内では2.8兆円と言われています。

アメリカで大麻を解禁している一部の州だけのマーケットでも、日本国内のタバコマーケットより大きいです。

アメリカ以外にも医療用大麻、嗜好大麻を解禁している国はありますので、実際には、6兆円以上の大きなマーケットがあると考えられます。

一部では今現在の段階でも、グローバルで16兆円以上のマーケットがあると試算されたりもしていますが、正確なことは分かっていません。

タバコと比べると限定的なマーケットしか持たない状況であるのに、大麻関連企業は多いです。

新規産業でもあるため、今後の参入も考えられますが、最終的には、M&Aを繰り返し、いくつかの企業に絞られていくことは間違いありません。

尚、世界中にマーケットがあるタバコで売上高1位は中国煙草総公司(中)ですが、中国煙草は売上の99%が国内での売上です。

グローバルマーケットで見れば、フィリップモリス(米)、アメリカン・ブリティッシュタバコ(英)、JT(日)、アルトリア(米)、インペリアル(英)、レイノルズ(米)6社で80%くらいを占めています。

グリーンラッシュ企業

そんな中、大麻セクターで、現在、優位にある企業を幾つか紹介します。

キャノピー・グロース(NYSE・CGC)

グリーンラッシュ銘柄の世界最大手で、NYSEに上場していますがカナダの企業です。

酒類大手のコンステレーション・ブランズ(コロナビールの会社)の出資先でもあります。

カナダ保険省のライセンスを保有しており、カナダ国内の医療用大麻の30%超のシェアを握っていると言われています。

大麻の栽培から研究開発、そして商品販売まで全てを行っているオールパッケージ、垂直統合型の企業です。

まだまだ赤字ですが、一昨年、昨年からは売上が順調に上がってきており、どこかの段階で黒字転換が期待できるのではないかと思います。

私はここに投資をしています。

オーロラ・カナビス(NASDAQ・AUC)

ここはグリーンラッシュでも、ロビンフッターに特に人気のある銘柄です。

カナダ保険省のライセンスを保有しています。

キャノピーと同じく、垂直統合型のグリーンラッシュ銘柄で会社規模も大きいです。

2021年度に黒字を達成するという公約があるためか、EUの一部オフィスを閉じる等の激しいコスト削減を行っています。

負債比率ではキャノピーよりも低い点が評価出来ます。

クロノス(NYSE・ACB)

タバコの「マルボロ」で有名なアルトリアグループが出資しています。

クロノスのはカナダ保険省が発行するライセンスを保有する企業への投資を中心に行っている企業です。

子会社を通じて、大麻の栽培や商品開発、販売も行っていますが、キャノピーやオーロラとは、事業のあり方が少々違います。

クロノスは最新の決算では黒字になっていますが、営業益が赤字なので営業外収益でのプラスのはずです。

本業としてはライバル会社と同じような状況だと思われます。

売上高もライバル企業に比べると桁が1つ小さいところが少々不安です。

ティルレイ(NASDAQ・TLRY)

ティルレイもキャノピー、オーロラと同じくカナダ保険省のライセンスを保有しています。

ティルレイの株式の77%は投資会社プライベイティアが保有しており、

原則2021年までは株式の売却をしないという合意をしています。

会社の規模としては、ティルレイは大きのですが、

自己資本よりも有利子負債の方がデカい状況にあり、非常に不安が漂います。

普通に考えれば、債務超過となっており、日本の市場だと上場廃止状況なのですが

その辺はアメリカだと多少ルールが違うのかもしれません。

紹介した4社の中では、正直、投資先としては微妙な気がします。

キャノピー オーロラ クロノス ティルレイ
売上 226,341千 247,939千 23,750千 166,979千
営業益 -577,039千 -314,244千 -121,484千 -297,198千
純利益 -685,438千 -290,837千 1,166,506千 -321,169千
EPS -2.57 -0.29 3.76 -3.20
BPS 20.60 4.31 5.02 2.78
総資産 8,731,805千 5,502,830千 2,090,442千 896,330千
自己資本 6,951,633千 4,385,637千 1,749,883千 285,271千
自己資本比率 79.61% 79.70% 83.71% 31.83%
有利子負債 842,259千 395,158千 561,165千 435,776千
負債比率 12.11% 7.18% 32.06% 152.75%

※参照:yahoo finance

※2019年データ

※キャノピー、オーロラはCAD、クロノス、ティルレイはUSD