【AI投資・ロボアドバイザー】THEOが手数料下げる

2019年3月9日


スポンサーリンク

THEOが手数料下げる

ロボアドバイザーの『THEO』の手数料が下がりました。これまでは『THEO』『Wealth Navi(以下WN)』『folio』と一律全部手数料が1%だったのですが、ここにきて『THEO』が手数料を下げてきました。ディスカウント率は、最大で35%オフになります。ロボアドバイザー業界も顧客の囲い込みが熾烈化してきたのかもしれません。

THEO(テオ)カラーパレット

AUMの差

昨年の段階で、『WN』のAUMが1000億円を超えており、『THEO』は230億円です。既に『WN』に4倍以上の差を付けられています。運用資金の大きさは運用効率、成績に直結することが多いです。更に、昨年の11月からは新しく『folio』が同様のサービスを始めたため、これまで以上に顧客獲得競争が熾烈になっています。

当ブログでも報告してきていますが、AUMの差が関係しているのかまでは分かりません。が、客観的に見て『WN』の方が運用成績が良いです(ハイリスク・ハイリターンではありますが)。この様な報告は他のブログでもされており、新規にロボアドバイザーを検討している人からすれば、どちらに投資をするのかは明白かと思われます。その様な状況があるため、今回の手数料値下げが考えられたと思います。

ランク分け

手数料は下記表のように5段階に分かれています。1万円未満だと手数料が1%となっており今までと全く同じですが、通常『THEO』利用するような人が1万未満のお金で運用することは考えられませんので、基本的には『THEO』の顧客の99%に影響があるはずです。

私は50万円で運用をしています。ランクはグリーンになるので、手数料は0.8%となります。

と思ったのですが、実はなりません。下記手数料表が適用されるには、2つ条件をクリアしている必要があります。

※1 手数料は年率、税別
※2 カラー基準額の詳細はこちら
※3 別途適用条件があります(判定期間中毎月積立実施、出金なし)

THEO(テオ)カラーパレット

適用条件1

毎月積立をしている。積立金は最低1万円からとなります。対象期間中毎月積立をしている場合は、カラー基準額に応じてカラーが決定されます。毎月積立をしていない場合は、カラーはホワイトとなります。

適用条件2

出金をしていない。対象期間内で出金がある場合は、カラーはホワイトとなります。

対象期間
1年間を4つの期間に分け、それぞれの対象期間内でのご利用状況を基にカラーが決定されます。決定したカラーは、翌月中旬に確認できます。

対象期間A:4月、5月、6月
対象期間B:7月、8月、9月
対象期間C:10月、11月、12月
対象期間D:1月、2月、3月

適用例

適用条件1と2の両方をクリアしている必要があります。4月、5月、6月と連続で積立を行い、出金をしていない場合は、カラー基準額に応じたカラーが適用されます。

非適用例1

適用条件1だけでは、適用されません。4月、5月、6月と連続で積立を行っても、5月で出金をした場合、カラーはホワイトになります。

非適用例2

適用条件2だけでは、適用されません。4月に積立を行っていない場合、5月、6月と連続で積立を行っても、カラーはホワイトになります。

※上記はTHEOより掲載

メリットを享受できるのか?

条件を達成するためには、年間最低12万円の積立資金が必要になります。私のケースでシミュレートすると

50万円+12万円=62万円

この金額に0.8%の手数料が適用されると、4,960円となります。積立投資をせずに50万円のまま運用する場合、1.0%で5,000円となるので、40円程手数料が特になります。これだけを考えると、1万円/月の積立投資を行った方が特に思えます。更には複利効果で運用利益が出ている可能性もあります。

注意点

元本割れを起こす可能性も忘れていけません。このブログで伝えてきましたが、『THEO』はハイリスク設定を取っても、『WN』『folio』に比べると、かなりマイルドです。その分、下落局面の防衛力は強いのですが、それでも先のクリスマスショックやフラッシュ・クラッシュの様な動きには全く対応できていません。これは『WN』『folio』に関しても同様でより強い影響を受けました。

遠くない未来に

今回の『THEO』の手数料の値下げは、最大手の『WN』、新規の『folio』へのプレッシャーになります。恐らくですが、『WN』『folio』に関しても、そう遠くない未来に値下げを追従するのはないかと思います。特に最大手の『WN』はAUMでも圧倒的な金額になっているため、多少広告費を絞っている感じがあります。その絞った資金を顧客に還元してくれるのではないかと期待しています。

通常の投資信託に比べれば、ロボアドバイザーの手数料は大分安いです。しかし、海外インデックス投資を行うのであれば、これらのロボアドバイザーよりも安いサービスもあります。また海外のロボアドバイザーサービスの手数料は0.25%くらいです。日本ロボアドバイザーサービスは海外のソレと比べれば高いのが現状です。他社も『THEO』と同様に何かしらの縛り、条件を設定してくる可能性もありますが、これらのことを考えると、単純な手数料値下げもあるのではないかと、私は思っています(希望的観測)。

THEO(テオ)カラーパレット THEO