【資格取得】測量士補試験

2025年5月26日


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測量士補 試験

10年以上ぶりに国家資格試験を受けました。

今回受験した試験は、測量士補試験です。

合格の本発表は2025.6.26ですが、自己採点では22/28で合格の筈です。

試験の難易度

試験の難易度ですが、はっきり言って簡単です。

これまで受けた国家資格試験の中では、ITパスポートと並び一番楽でした。

試験は毎年5月の第3日曜日(午後13:00~16:30)にあり、

全28問中18問以上の正解(64・3%)で合格です。

絶対評価試験なので、上位X%が合格という試験ではありません。

合格率は年度によって違いますが、近年は30%超です。

下記の表に記載出来ませんでしたが、2015年以前は合格率が20%台、受験者数が10000人台が多かったので、2016年を境に試験内容に変更があったのかもしれません。

2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
合格率
(%)
35.9 47.3 33.6 35.8 30.3 34.8 44.1 32.2 31.4
合格者数
/受験者数
4767
/13278
6639
/14042
4555
/13569
4924
/13764
3138
/10361
4490
/12905
5540
/12556
4342
/13480
4276
/13633

※スマホは横スクロールできます

一般的には、200時間程度の勉強が必要とのことらしいですが、私は70時間くらいです。大学受験並みのパワーならば、1週間で達成できる勉強時間です。

私が少ない勉強時間で合格できた理由は5000%、数学力です。

三角関数(sin, cos ,tan )や極座標を分かってない人が0から勉強するとなると、その理解から必要なので200時間となっているのだと思います。

一方で、三角関数、三角比、ベクトル、極座標あたりの受験数学の知識があると圧倒的に楽です。

勉強法

試験問題には、上記の数学を必要とする計算問題が10問前後出題され、残りが知識問題となります。

計算問題は10パターンくらいお決まりパターンが決まっているので、テキストを利用して、解き方を理解・暗記は必須です。

ちなみに、上位の測量士試験の計算問題も見ましたが、これもハッキリ言って数学強者には簡単です。

知識問題は割と細かいことまで聞かれるのですが、知識問題も計算問題も基本的には過去問の焼き直ししか出ません。

私は、テキストを3周(50時間)し、過去問5年分(20時間)を解きました。

使用したテキストは やさしく学ぶ 測量士補試験 合格テキスト(改訂3版) です。

赤いテキストと呼ばれる 建築土木教科書 測量士補 合格ガイド 第4版 の方が有名みたいですが、書店で中身を見た感じ、先に紹介した方が良さげと思って使用しましたが、好きなもので良いです。

テキスト1周目、2周目、共に計算問題は解き方暗記するくらいに何度も行い、知識問題はサラッと流しました。

知識問題には小学校の社会で勉強したような地図の記号(警察署や市役所の記号とか)が出てくるので、高校の数学と併せて、この辺のことを覚えているとその範囲は省けます。試験問題内の記号問題は、滅茶苦茶小さく見辛いため、ルーペ持ち込むことが許可されています。

3周目に関しては、古い過去問から解き、間違えた個所をテキストの項目に戻って再復習といった感じで、テキストを3周まわしました。間違えた過去問の個所は、ipad 利用して、Good note にメモ程度に纏めておきました。

過去問の直近2年分は、最後に解くためにとっておきました。どちらもギリギリ合格点超えましたが、下振れを引くと怪しいくらいでした。

ネット上には過去問および解説サイトが沢山あり、テキスト1冊と過去問だけで合格できるレベルなので、資格予備校に通う必要は全くないと思います。

受け終わったから感想ですが、計算問題の10パターンくらい、過去問10年分くらいの知識問題を丸暗記だけでも合格できるんじゃないかと思います。

受験理由と合格の先

ところで、測量士補試験を受験した理由ですが、今更、測量士になりたい訳ではありません。

土地家屋調査士を取得して欲しいと同業の先輩に言われたことがきっかけです。

測量士 or 測量士補、1or2級建築士の資格ホルダーは、土地家屋調査士兼の午前試験が免除になるからです。

土地家屋調査士の午前試験は難しいらしく、それをクリアしつつ、午後試験を突破するのは現実的ではないようです。

殆どの受験生は午前試験を免除し、午後から受験しているようです。

そのため、私も測量士補試験を受験してきたのですが、土地家屋調査士を受けるかは微妙です。

その理由は、下記の通りの最低合格点【100点満点(択一50点、記述・製図50点)】の高さと合格率【上から何点までの相対評価】の低さです。

2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024
最低合格点
(100点満点)
81 81 76.5 71 73.5 79.5 72 78
合 格 率 8.69% 9.54% 9.68% 10.36% 10.47% 9.62% 9.66% 11.00%
合格者数
/受験者数
400
/4600
418
/4380
406
/4198
392
/3785
404
/3859
424
/4404
428
/4429
505
/4589

※スマホは横スクロールできます

最低合格点が80%程度なので、試験当日に下振れ(択一でのケアレスミス、試験問題の相性、体調の良し悪し、前後左右の受験生の挙動等)を引いてしまうと、それでゲームオーバーの可能性が高いです。

しかも、それでいて合格率も10%前後と大分低く、試験自体は難しいのにミスが許されないというかなり厳しめの試験のようです。

個人的には、試験問題が難しく、最低合格点が低いタイプの試験が好きなのですが、土地家屋調査士試験の様に高得点を争うケアレスミスが殆ど許されない試験は苦手です。

今回受験した測量士補試験は、個人的には下振れ引いたと思っていますが、それでも35%近く間違えられるので、何とかなったと思っています。