【株式投資】信用取引、リスクとレバレッジ

2019年3月9日


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信用取引のリスクとレバレッジ

信用取引とは、現金(株式)を証券会社に預けて、それを担保に証券会社からお金を借りて株式等の売買を行う取引です。信用取引を行うことで、保有資産の約3倍程度のレバレッジ取引を行うことが可能になります。ここでは株式と書きましたが、他の金融商品、通貨や金、オイル等でも同様のレバレッジ取引は可能です。

皆さんが行ってる(かもしれない)FX取引もレバレッジ取引なので、信用取引のようなものです。そしてレバレッジ取引なのですから、通常の売買取引よりも、リスクが高くなりますので注意が必要です。

信用売り(空売り)

「買い」は「安く買って、高く売る」ということから直感的に分かると思います。「売り」に関しては直感的に分かり辛いので説明したいと思います。「買い」の逆だから、「高く売って、安く買う」が正解なのですが、「高く売って」が分かり辛いと思います。ちなみに信用取引使っての「売り」が良く耳にする「空売り」ってやつです。

空売りの例え話

お友達Aさんが高級時計を持っていたとします。この時計を100万円でも欲しいなぁって人Bさんをあなたは知っていますが、あなたはこの時計を持っていません。そんな最中、ある日、街を歩いていると同じ時計が50万円で売っているお店Cをあなたは発見しました!!!欲しい!!!でもお金がない。

そこであなたは友達Aに

①「1日時計貸して!レンタル代10000/日払うよ!」と持ち掛けたところ、「OK」ってことで時計を貸して貰えました。

②あなたはそっこーでこの時計をBさんに100万円で売却してしまいました。これであなたの懐には100万円が入ってきました。でも、あなたは友達Aの時計を売却してしまったので、同じ時計をどうにかして返却しなきゃいけません。

③そこで、あなたはダッシュでお店Cに行き、同じ時計を50万円で購入します。この時点で現金50万円、時計があなたの手元にあります。

④翌日、この時計をお友達Aさんに返しにいきました。レンタル代10000円を差し引いても、あなたの手元に49万円のお金が残りました。やったね!

※時計の傷だったり、シリアルナンバー等によるプレミアに関しては今回無視しています。

 

例え話の解説

金融の世界では、保有している株や通貨、金等を貸し出している人、会社が沢山います。その人達から一時的に、株を借りて売却するのが「売り」のポジションにあたります。

「売り」の場合は、誰かから株を借りてこないといけませんので、株を借りるレンタル代として、毎日いくらかのお金を支払う必要が出てきます。貸している人は、株を貸している最中は微々たる金額ですが、そのお金を得られます。

そして他人から借りた株なので、いつかは返さなければいけません。そのために買い戻す必要があります。初めに株を売却した額よりも、安く買い戻して返却出来れば、その差があなたの利益になります。先の例で言えば、「Aさんに借りた時計をBさんに100万円で売って、C店で時計を50万円で買い戻して、Aさんに時計&レンタル代を返却して49万円の利益」ってやつです。

でも、将来的に、株価が上がるのか・下がるのかは分かりません。そのため、安く買い戻せるとは限りません。先の例でも、タイムセールで50万円になっていて、次に来店した時には120万円になっているかもしれません。その場合、あなたは120万円で買い戻さないといけなくなってしまいます。勿論また50万円に価格が下がるのに賭けて、毎日レンタル代の10000円を友達Aに払い続けるという選択もできますが、120万円より価格が下がるとは限らないです。

信用2階建て(超ハイリスク)

信用取引は、現金や株式を担保に更なるお金を借りてくると説明しました。その様な取引の中で、ヤバイと言われるのが『信用2階建て』です。これは信用買いのポジションで発生しうるものなのです。どんなポジションなのかというと、

  1. まず現金でA株を全力買いします。
  2. 更に全力買いしたA株を担保に、A株を信用買いを行います。

上記のようなものです。この取引の何がヤバイのでしょうか?それは、全力買いしたA株の上昇読みが外れた場合です。マイナスのダメージをモロに喰らいます。一方で、読みが当たった場合は、プラスの恩恵をモロに喰らいます。しかし、『投資は如何に損失を少なく出来るか?』っていうゲームだと私は考えているので、全く以って『信用2階建て』はお薦めしません。