【仮想通貨】アービトラージ

2020年11月3日


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アービトラージ取引

現在の仮想通貨市場は、現存の通貨市場と比べれば、まだまだマイナーであることは間違いありません。そのため、各取引所で取引されている通貨(ビットコインやイーサリアム等)の価格が若干違っています。そのため、アービトラージ(裁定取引)が出来る状況にあります。

アービトラージとは、取引所Aで10万円で購入したビットコインを取引所Bで11万円で売却をして、1万円の鞘を抜くといった取引のことです。下図イメージ

問題点

しかし、これには問題もあります。仮想通貨の場合、通貨を購入して自分のものになるまで時間を要します。P2Pを利用してノード記録を行うためです。この記録に時間が掛かるため、即決済されるわけではありません。そのため、当初11万円で売ろうとしていたものが、実際に決済されたときには10万円になっているなんて可能性もあるのです。ビットコインのノード記録の時間は10分くらいと言われています。しかし実際にはもっと遅れる可能性もあります。この記録時間に関しては、技術進歩により時間は短くなっていくと思いますが、技術が進歩するほど、恐らくスプレッド差がなくなっていくので、儲けるチャンスは減っていくと思います。

自動取引

私もアービトラージを行おうと思い、3,4個取引所口座を開設しました。実際に取引を行う場合は、各取引所に100万円くらいを振り込んでおく必要があります。どこの取引所で有利な状況が発生するか分からないからです。国内業者なら比較的安全かもしれませんが、海外業者にお金を振り込むのは、ソレだけでリスクテイクになりますので、事前に良く下調べをすることをお奨めします。

24時間自力監視は出来ないので、手動で行うのではなくアルゴリズム取引を考えていました。サイトの直張りは迷惑が掛かるので出来ませんが『ビットコイン アービトラージ』でググれば、プログラム公開しているサイトにヒットします。興味のある人は自分で調べてみてください。ただ、個人的には自分でコード修正、書き換えを出来る程度の能力、スキルが無いのであれば、手を出さない方が無難だと思います。また中には、ツールと称して、お金を請求するサイトもあるので注意してください。

口座開設にアルゴリズムまでは手を出したのですが、結局断念しました。その理由はボラティリティが思った以上に高いのと、急速に市場が萎んだからです。理論上は全ての通貨において、アービトラージ取引を行うチャンスは成立しますが、市場規模が小さい通貨では流動性リスク(売りたいときに売れない、買いたいときに買えない)が発生してしまいます。流動性リスクをある程度回避できるのは、市場規模の最も大きいビットコイン(2位のイーサリアムもか?)くらいしかないと思っています。そのビットコインでさえも、市場規模が大幅に縮小し、何かしらの事件や事象が発生すると他の金融商品よりも大きな動きをします。正直、今も色々なリスクを含んでおり、手が出せないという状況です。

最後に自動取引をしたとしても、100%儲かる訳ではありませんので、自己責任でお願いいたします。尚、仮想通貨がメジャーになれば、なるほど、アビトラージで儲けられるチャンスは減っていきます。