今ホットな『かぼちゃの馬車』『スルガ銀行』『TATERU』、他にも頭金ナシでアパマン経営とか、30年家賃保証なんて甘い話を謳っている会社(レオパレス)がありますが、こんなの全部相手にしちゃダメです。
知らない方のために、、、『かぼちゃの馬車』とは、スマートデイズという不動産会社が販売していた女性向けシェアハウスの商品名です。TVの影響なのか、シェアハウスなんていうものが、もてはやされていますが、あんなのはTVの中だけでしょ。短期間の共同生活なら、楽しいかもしれませんが、1年、2年と微妙なプライベート空間と共用部をシェアして、共同生活なんて辛いだけです。好きでもない奴がメンバーにいたらどうするの?と思います。
会社の社員寮も年齢で出て行く人もいますが、結局、仕事上の人間関係が続くのが面倒で出ていくのが多いのに、よくこんなクソ商品を人様に売る気になったなと思います。業者サイドに立てば、普通のアパートではなくシェアハウスにすることで、設備共有によってコストが下げられるとか、部屋数を多く取れるとかが理由なのでしょう。
で、スマートデイズが何を行ったかというと、シェアハウスへの投資者の預金情報を改ざんして銀行からの融資を引き出しやすくするという不正行為を行っていました。しかも、融資先となるスルガ銀行自体もこのことを知りながら、融資を行っていたのです。
事業自体はアパート会社が良くやっている「30年家賃保証!!!」とかいって問題になっているアレと同じです。商品がアパートではなくシェアハウスというだけで、中身は基本同じサブリース方式のビジネスモデルです。
サブリース&家賃保証に関しては、別途書きたいと思いますが、これは絶対にしちゃいけないやつです。99%損すると思ってください。スマートデイズは破産が決定されており、淡々と処理が行われていますが、資金回収なんて殆どできないでしょーね。
この業界にいるとスルガ銀行の名前は良く聞きました。とにかく、融資が降りやすく、金額もデカイ。高収入のサラリーマンをターゲットとしてかなり大きな融資をしていたようです。
私の知り合いの不動産業者も年収2000万円のサラリーマンへの融資相談として、スルガ銀行と話をしていましたが、6億円まで融資するとのことでした。そのため、3-4億円程度のビルを探していると私のところにも話がきましたが、気に入るような物件が結局見つからなかったようです。
いくら融資が付こうと、結局は重要なのは、実質利回り、キャップレート、相場です。高値物件の売り付けには注意してください。
かぼちゃの件では、スルガ銀行はスマートデイズとグルになって融資を行っていたようですね。営業担当役員のパワハラが激しいらしく、数値目標を達成できないと皆さん怒られるとニュースで報道されていました。
他にも創業家に対する不正融資が500億円程度あるみたいで、スルガ銀行の総融資額が3兆円と云われている中で、1兆円程度が不正融資と云われております。スルガ銀行が潰れることはないと思いますが、金融庁は激オコぽいので、バラ売りにされたり、他の地銀に吸収させたりするかもしれないですね。
こーゆー話を聞いて、いつも思うのは、アパマンの事業収支を作れない人が、何千万円もの不動産投資をするのであれば、数十万でも払って、不動産コンサルなりに収支表の作成、購入物件の査定でもして貰えばと思います。(私が10万円くらいで作りましょうか?w)何千万円、何億円は払えるのに、10万円程度ケチって大損って何だかなぁと思ってしまいます。
尚、この場合、物件探している不動産屋さんが頼りになるかと云えば、まずならないですね。1億円の取引を成立させれば300万円程度の利益になるので、顧客が損することが分かっていても契約を成立させようとする不動産屋の方が多いと思います。
そもそも、収支計算なり、収益還元法(DCF)を営業担当者が理解しており、自在に使いこなせるとは思えません。それが出来るのであれば、もっと上流側の仕事に就いていそうな気がします。
今回のケースでは、被害者側が裁判を行っているようですが、幾ら改竄があったからといって、ローン全額免除っていうのは無いと思います。
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