かぼちゃの馬車とスルガ銀行
以前に『かぼちゃの馬車とスルガ銀行』という記事を書きましたが、これに関し、一つの決着が出たようなので、記載しておきます。
かぼちゃの馬車に関しては上記リンク先を読んで貰えば詳細ありますが、簡単に書くとシェアハウスへの不動産投資です。
シェアハウスは普通の住宅と違い、大雑把に書くとリビングやキッチン、お風呂場、トイレ等は皆で利用して、寝室だけは各自個別の部屋を持とうというものです。
このタイプの不動産のメリットは各部屋にキッチン、お風呂場、トイレ等を設置しなくて済むため、設備コスト、建設コストが通常のマンション・アパートに比べ抑えられるというものです。
部屋数も通常のマンション・アパートに比べると多く取れるのもメリットとなります。
※図はイメージ
この様なシェアハウスへの投資を斡旋していたのが、株式会社スマートデイズであり、彼らが販売しいたシェアハウスが『かぼちゃの馬車』です。
上記のようなメリットを謳い文句に、不動産投資を考えている人に投資を促していました。
不動産の投資は、株等に比べると最低資金が段違いに大きくなる傾向にあります。
通常、普通の人(私もですが)不動産を丸々キャッシュで購入することは不可能なのため、銀行から資金を借りてくる必要があります。
通帳データの不正改竄
通常、銀行は融資をお願いしてくる人の返済能力、属性、頭金、その他諸々を見て、資金融資の有無や金利を決定します。
今回かぼちゃの馬車に投資をした人間の中には、本来、属性的に合わない人や返済能力(不動産収益、個人の能力)が足りていない人も多数いました。
しかし、その様な人に対しても、かぼちゃの馬車の社員が投資家の預金通帳を改竄することで、ある程度のキャッシュを保有しているとスルガ銀行を騙し融資を引っ張っていました。
パワハラ、ノルマ融資
上記だけを見れば銀行側は被害者でもあります。
特に地方銀行は収益確保が年々難しくなっており、金融庁からも経営統合等を迫られていたりします。
その様な苦しい経営環境下において、スルガ銀行の収益率は高く金融庁からもお褒めのお言葉を頂くような存在でした。
しかし、その実態は経営陣は達成することが難しいノルマを支店に課し、このプレッシャーから行内では過剰なパワハラがあったと言われています。
そのため、融資案件の精査が疎かになったり、過剰な融資が行われていたため、被害拡大した面もあり、必ずしも被害者とは呼べない存在です。
通常の審査を行っていたのであれば、そもそも融資適格でない個人を弾いて、被害を拡大させずに済んでいたはずです。
よーするに、他の銀行、金融機関では断られるような属性の人達の最後の砦がスルガ銀行であり、スルガ銀行だけは融資をしてくれるといった存在でした。
投資家の責任
上記の様に、不動産投資家は不動産会社と銀行に騙されたという一面があります。
しかし、一方でそもそも貯金が0円の様な人が、数千万円の不動産投資を行うことのおかしさ、また銀行が融資をしてくれるという不自然さに気付かないということ
それ自体が投資家として、そもそもおかしいのです。
要するに投資家でも何でもない、勉強も何もしたこともない素人。素人ならまだしも、甘い話に簡単に引っ掛かるDQNなのです。
数千万、数億円という金額を投資するのに、何も考えず、誰かの言いなり通りに動くなんて、DQN以外はしないでしょってことです。
そんなDQNが「俺は騙された被害者だ!」なんて言うこと自体に違和感があります。
投資責任がない訳ないのです。
が、そのおかしいことが、この件においてはまかり通ってしまうようです。
スルガ銀行が借金チャラ対応?
今回、スルガ銀行はかぼちゃの馬車物件の融資者に関しては、不動産放棄することで、融資額全てを免除するようです。
要するに不動産の所有権を銀行に明け渡すことで、銀行からの借金を棒引き、チャラにしてくれるというのです。
以前、私は『かぼちゃとスルガ』内で「借金免除なんてないでしょー」って発言していたのですが、見事に外れました。(ゴメンなさい🙇)
しかも、この間に利益が出ていた場合、その利益は全部投資家利益になるようです。
バカが得するとかあり得ねーーーーだろ!!!!
スルガ銀行としては、一連問題を早々に決着して、経営再建を行いたいという思いがあるようですが、違うだろ!!!違うだろ!!!
こんな条件が出ているようですが、それでもまだ投資家側でgdgd言っているらしく決定事項ではないようです。
しかし、メインストリームとしては、上記の様な感じなのでしょう。
ゴミの中のお宝
今回、かぼちゃの馬車の被害者DQNは700~800人、物件数は1000棟近くあるそうです。
多くの物件は『需要の無い場所にあったり』『建築的に問題のある物件であったり』のゴミ物件なのですが、この中にはお宝物件も何%かは混じっているはずです。
スルガ銀行の不動産子会社の有無は分かりませんが、銀行としては早々に損失補填をしたいと思うはずなので、かぼちゃ物件のバルクセールをするのではないかと思っています。
それを狙って、不動産会社や投資家は1000棟全部とは言わないでしょうが、自分のエリアにある不動産や気になるものに関しては、既に物色・リサーチを行っているはずです。
こーゆーバルクセールのときこそ、思わぬお宝物件に出会える可能性があるので、興味がある方はリサーチしてみるのも良いと思います。